<NLP(艦載機夜間離発着訓練飛行)の参考資料>

もう一度、厚木でNLPを

NLPが硫黄島へ行けば、厚木の訓練はなくなるか、いや、必ずしもそうではない、という指摘がある。
 神奈川県選出自民党衆議院議員河野太郎氏のHPにその説明がある。
(2002年9月14日河野太郎衆議院議員から「結構です。どうぞよろしく。」のメール承諾を得て、説明箇所を下記する。
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河野太郎のホームページ/『ごまめのはぎしり』より(2001年3月6日付)

「NLP(Night Landing Practice)というのも和製英語とまではいかないが、在日米軍・外務省・防衛施設庁製英
語なのだろう。キティホーク以外の米軍空母のパイロットにNLPといっても通じないかもしれない。
米軍で普通に使われる言葉はFCLP(Field Carrier Landing Practice) つまりフィールドで行う空母着艦訓練。

 かつて米軍では、空母での離発着10万回に対して、300回の事故が起きていた。
これを改善するための措置の一つとして、10日間ルールを初めとする対策が導入され、現在では、この事故
率は2回を下回る程度まで大幅に改善された。

 この10日間ルールというのは、空母が出港する10日前からその前日までの間に全てのパイロットは、この
FCLPを行わなければならないというルールである。
FCLPとは、昼間ならば八回のタッチアンドゴー(着陸しようとした飛行機の車輪が着地した瞬間にエンジン出
力をあげ離陸すること)、夜は六回のタッチアンドゴーを一つのサイクルとして、最大3サイクル、つまり三日の
訓練を行うこと。全ての訓練は、着地地点のすぐ横にあるブースにいるLSOと呼ばれるグループに採点されて
いる。 そして、LSOが合格点をつけたところでそのパイロットのFCLPは終了する。

硫黄島は、周りに照明が無く、騒音を気にする必要もなく、訓練には最適であり、厚木基地は、街の明かりの
真ん中であるし、騒音防止の観点からかなり高い高度から急降下して来なければならず、実際の空母への
発着の訓練としては、効果が薄い。

しかし、硫黄島でこの訓練を行うと、訓練終了後、硫黄島から機器を引き上げて横須賀を出港しようとしている
空母に搭載するのに四日かかる。 そのため出港の何日か前に硫黄島での訓練を終える必要があり、硫黄
島でパイロットパイロット全員のFCLPを出港の十日前からの期間で終えることが物理的にできない。

現状では、硫黄島でのFCLPは、出港の十日以前に開始されるため、訓練を硫黄島で最初に行ったパイロット
は、出港までにもう一度、厚木でFCLPをやらないと10日間ルールをはみでてしまう。米軍は、その分を今回
も厚木でやっている。 しかし、今回のパイロットは、厚木での昼間のFCLPで合格したため、夜間の訓練はな
かった。」
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