海軍省
合衆国東海岸へのF/A-18 E/F(スーパーホ−ネット)機の
導入に関する決定記録
(要約--A4全35ページ)--より |
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1969年国家環境政策法の102ー(2)(c)項、環境資質会議規定、及び海軍 省規定に基づき、海軍省は、スーパーホ−ネット八個中隊(96機)と予備飛行中隊 (24機)、およびワシントン郡の遠隔着陸演習場を建設する、との決定を発表する 。 この決定は、2003年7月の、東海岸へのF/A-18 E/F スーパーホ−ネット機導入 に関する最終環境影響調査に基づいている。スーパーホ−ネット中隊の大西洋艦隊の 受け持ち範囲への配備は、2004年に開始され、2010年に終了する。 (p.3-8--各代替案についての検討結果を示す。)
環境への影響 |
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。。。 航空機の演習による騒音から、かなりの影響があるだろう。騒音水準はオセ アナ海軍飛行場、チェリーポイント海兵隊航空施設、遠隔着陸演習場Cで増加するだ ろう。これにより、オセアナ海軍飛行場とフェントレス海軍周辺では、2000年基 準で、87、529人が日夜平均で65デシベル以上の騒音帯にいたのに比べ、同じ 騒音帯に97、560人が含まれるようになるだろう。これは現状の11%増だ。同 様の騒音帯にある学校では、条件により違うが、0から4デシベルの増大となろう。 両基地の複合地域周辺で騒音帯となる面積は全体として1%増えるだけだろう。しか し、全体として1%増であるとしても、バージニアビーチ市では居住区で65デシベ ル以上の騒音帯が17%増え、チェサピ−ク市の居住区では同じく65%の減少とな ろう。 。。 全体として、65デシベル以上の騒音帯にいる住民は、いらだち、睡眠、会話、テレ ビや野外レクレ−ションなどの日常活動を妨害されるだろう。これらの基地の演習に より同地帯にすむ自家所有者は、米国環境保護局の家屋内騒音基準、45デシベルを 達成できるだけの騒音減量措置のため費用を負担せねばなるまい。彼らが騒音により 難聴などの体への長期的な影響を被るのはほとんどあり得まい。しかし、最近の調査 では、特に子どもなど、個人的かつ一時的にストレスを受けたり、血圧があがるとい った被害が出よう。 ワシントン郡の遠隔着陸演習場(用地)には、141人が60デシベルの騒音帯に居 住している。通常、65デシベル以下では土地使用に障害はないため、騒音はそれ以下 には設定されない。それでも、この地域のこれまでの豊かな自然と低い騒音水準にか んがみ、騒音曝露レベルは60デシベル以上と設定された。 サイトC周辺の60デシベル以上の騒音帯には、学校も教会もない。航空機は、遠隔 着陸演習場から8〜12.8キロの所で、地上から450〜750メートルの巡行高度 に達する。この巡行高度では、航空機の演習や騒音による貴重な生態学的資源や居住 区への影響はないだろう。 ワシントン郡の遠隔着陸演習場のため海軍は、ほぼ3万エーカー(1.2万ha)の用地を 騒音緩衝のため、また基地周辺の調和的発展と土地の利用のため、取得する。一日平 均60デシベル超地帯の住宅は、購入申し出があれば、その資産の適正市場価格で評 価され取得されよう。社会的にも家族としても土地の絆が絶たれるが、海軍は、演習 場の目的と背馳しない限り、所有者が基地用地として取得された土地を引き続き利用 できるような手段を講じる。 地方・州管区では、海軍が購入した土地では税収減となるだろう。海軍購入の土地は 地方の資産課税対象リストから除外されるが、同じく購入された農地は、基地の目的 に合致している限り賃貸されうる。賃借による農地からの利益は、北カロライナでは 課税される。 。。。 遠隔着陸演習場の一帯では、空路に大きな影響が出よう。演習は、北カロライナプリ マス民間空港にある民間と個人の航空機利用者に影響する。サイトC演習場の上空を 通過する際、民間航空機は有視界飛行方式を使えなくなるが、海軍は個人飛行場を購 入したり、代替地を提供するだろう。 少数民族と低所得層の住民にたいし、とりわけひどい影響をもたらすだろう。 |
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騒音緩和
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海軍は、遠隔着陸演習場(サイトC)の滑走路建設の計画を用意し、連邦航空局にそ の最終的な航空上の検討・認可を申請する。軍用機と民間機の衝突回避は、サイトC の航空管制塔と結んだCLASS -Dの航路の設定で達成されよう。2500フィート( 750m)以下の高度のCLASS -Dの航路では、航空局規定通り管制塔との連絡が必要だ。 海軍は、3つの基地・演習場のため、航空施設使用可能ゾーン(AICUZ)計画をたて、 実施する。。。 鳥類、動物への障害・干渉減少計画(BASH)を、他の東海岸の海軍施設同様すすめ、 鳥と軍用機との接触リスクをさける。。。 海軍は、ワシントン郡およびビュ−フォト郡の資産税収の一時的落ち込みを最小にす べく、あらゆる手だてを講じる。。 |
最終環境影響報告書に寄せられた意見への対応
海軍は、最終環境影響報告書に関して、3つの連邦機関、2人の上院議員、州の幹部
、11の州機関、6地方政府、および多数の市民団体と個人からの意見を受け付けた
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30日間の縦覧中にうけた新たな意見は次の通り:(P.17-30) (以下、18ページより27ページまで、ほとんどが動物にかかわる問題を扱っている。 鳥=雪がちょう、ツンドラ白鳥、かも、水鳥、禿鷹や赤狼など ) 人間に関しては「少数民族と低所得層の住民」や農業との関連で取り上げられている (P.28)。 報告書には、パイニー島、ブラント島砂州、デア郡、タイレル郡などのいくつかの射 爆場、および軍事演習区域に指定された空域に対する累積された影響への分析が欠け ている、との批判があるが、スーパーホ−ネットの基地建設は、これらの領域での現 状の使用法を変えるものではない、と最終報告書は判断する。。。 |
結論 |
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(p.30-35)
(スーパーホ−ネット基地をどこに選定するかの決定にあたり、以下の点を考慮した) 作戦上、準備上の必要性、 航空機と施設の建設、 運用、維持の必要経費 必要な人員とその経費 最終報告書にある環境と社会経済的影響の調査 連邦と州の関連法令、法規 連邦、州、地方機関、非政府組織、個人の最終報告書についての意見 これらを注意深く検討した結果、代替案6を実施することと決定した。代替案6は、 オセアナ基地とフェントレス基地の騒音の影響を多少緩和する。オセアナ基地に建設 されるものは、現存の駐機場に設置する飛行路線電子区分制度(FLEDS)と、建造物# 240の再配置、三つのハンガーの内部改造である。チェリーポイント海兵隊航空施設 に建設されるのは、飛行路線電子区分制度(FLEDS)の設置、二つのハンガーの内部改 造、新しい訓練施設、兵器庫、および医療・歯科の複合病棟である。代替案6は、検 討されているどの二重(分割)基地代替案の中でも、一度に使われる建設費用、30年 の耐用年数の費用としても最少である。 代替案6を実施すれば、オセアナ海軍飛行場とチェリーポイント海兵隊航空施設の騒 音問題をある程度緩和できよう。航空機台数の減少と両基地への分散により、実質、 オセアナ基地の駐留機数は、2000年を基点として(91機少ない)29%減となる。 オセアナ基地での飛行訓練回数は37%減り、フェントレス海軍補助着陸場でのそれ は58%減になるよう計画されている。チェリーポイント海兵隊航空施設にスーパー ホ−ネット二個中隊を置くことで、同施設の駐機数は2000年基点で16%増(24機 の増加)となるものの、訓練回数は6%しか増やさない予定だ。 ワシントン郡の新遠隔着陸演習場は、代替案6にもとづくスーパーホ−ネットの訓練 にとっても、即応体制と将来の運用上の必要からも、欠かせないものだ。 アフガニスタンでの不朽の自由とイラクの自由の作戦を通じて生じた、空母攻撃群と 遠征攻撃群の作戦上の要求により、多様な空母航空団の訓練を数段向上させる必要性 を認識した。フェントレス基地の従来の能力は、一空母航空団と予備飛行中隊を同時 に飛行訓練するには不十分だ。新しい遠隔着陸演習場は、あらゆる条件において空母 着艦訓練に求められる精度と質を満たし、海軍の艦隊対応計画、つまり、6隻から8 隻までの空母が世界の出来事に対応しうる継続的な高揚能力を制度的に補償できるよ うにする計画が、十分達成できるようにするものだ。 新しい遠隔着陸演習場はまた、オセアナ海軍飛行場とチェリーポイント海兵隊航空施 設を基地とするスーパーホ−ネット中隊が行う陸上着艦訓練に適応するだろう。新演 習場では年間、31,650回の陸上着艦訓練が行われるだろう。そこには、スーパーホ− ネット一機も、人員一人も常駐しない。施設は主として契約人員により運用されよう 。海軍は新演習場の建設と運用のため、およそ23,000エーカー(9,200ha)をワシント ン郡で、7,000エーカー(2,800ha)をビュ−フォト郡で取得するだろう。8,000フィ ート(2,400メートル)の滑走路と付属設備が中心部に作られる。中心部周辺の土地 は海軍が所持・管理し、飛行場の運用と合致する範囲で開発促進、土地使用に供され る。引越を求められるいかなる個人も事業者も、連邦法もしくは規則にのっとり代替 地を受け取るだろう。これらの資産を取得することにより海軍は周辺住民による制約 なしに陸上着艦訓練をおこなわしめ、また海軍航空員により良好な練習を保証するだ ろう。陸上着艦訓練は引き続き海軍フェントレス基地で行われるが、(基地周辺の人 口増による)蚕食 的な圧力は、同基地より半径5キロ以内の人口が1990年から 2000年の間に44%も増大したことにみられるように、ますます大きくなってい る。 ワシントン郡の新演習場サイトCは、周辺の土地使用とも両立しうる程度の低い人口 密度、環境への最小の影響、さらにチェリーポイント海兵隊基地とオセアナ海軍飛行 場との中間に位置する地域にあり、海軍にとって決定的な運用上の弾力性をもたらし 、国家の安全保障に対する緊急の脅威への備えを強め、現在及び将来の貴重な練習施 設として最大の潜在能力をもたらすといえよう。 代替案6は、 オセアナ海軍飛行場とチェリーポイント海兵隊航空施設の基本施設を最 大限利用でき、支援、維持、訓練、人的な需要を節約し、陸上着艦訓練を最高度に活 かし、かつ影響を及ぼす地域には、環境への影響を減らしたり最小限に押さえる。こ の案こそ、海軍にも、関連地域社会にも、納税者にも、最良の解決策となろう。 (署名 )ハンスフォ−ド T. ジョンソン 海軍長官補佐官 (施設、環境担当) 2003年9月3日 |
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