そのような趣味は持ち合わしておりません

○海部内閣総理大臣 私は、決してよその国のことまで一々調べ上げてきて、ここにこう
いう脱法がある、ここにこういうものがあるということを言う、そんなことは一つも言っ
ておりません。そして、ここでよその国のことに触れられる質問が野党から来るなれば、
それはそのまま情報として国連へ教えて、そして国連できちっと取り締まるのが筋じゃな
いでしょうか。私はそういうことを言っておるので、よその国のことまで日本が暴ける能
力があると思っておりませんし、そのような趣味は持ち合わしておりません。

○児玉委員 冗談じゃないですよ。これは趣味の問題でないよ。趣味の問題じゃありませ
んよ。経済制裁を強化するという国際的な責務ですよ。その点を厳しくやってほしい。

これは,  平成02年11月05日 衆議院の国際連合平和協力法案についての審議で、
日本共産党の児玉委員が質問し、海部首相が答えたもの。

児玉委員の質問はこうだった。

 「現在最も重要なことは、イラクに対して経済制裁を徹底してイラクを追い詰め、人質を解放させ、クウェートから撤退させることにあります。経済制裁の強化について、我が党の不破委員、古堅委員が本会議で質問したのに対して
総理は具体的にお答えにならなかった、そのように私は受けとめております。
 十月二十五日にこの委員会で不破議員が、安保理事国の経済制裁、抜け穴行為があると
具体的に指摘をしました。経済制裁を徹底するために日本が外交上のイニシアチブを発揮
すべきだと質問したのに対して、海部総理は、そのとき、日本として早速よく調査をし
て、国連決議の実効性を高めるために国連の事務総長にしかるべき情報を提供して何らか
の措置をとる必要があるのではないか、このようにお答えになりました。
 そこで、明確にお聞きしたいのですが、第一に、日本としてよく調査されてと言われた
わけたが、どんな調査をしたのか。第二に、国連事務総長に情報を提供して、どのように
情報を提供されたのか。第三に、何らかの措置をとる、どのような措置をとられたのか。
具体的にお答えいただきたい。」

また、同国会で「外 務 大 臣 中山 太郎君」は児玉委員に次の質問をされた。

○児玉委員 そこで海部首相にお伺いしますが、二十五日に総理がお答えになったことを
めぐって、外務省としては一定のフォローをしております。それは私たちも確認をしてい
る。それからもう何日もたっているんで、この間平和的な事態の
解決という点で、ただ外務省の課長が訓令を打つなんということではなく、日本のすべて
の在外公館に対して、各国の経済制裁の抜け穴、それを具体的に調査するように日本政府
として指示すべきじゃないかと思うのです。総理の今までの御発言からすればそれが当然
だと思うが、どうですか。

それに対する回答はこうである。

○中山国務大臣 日本政府がそのように現地の大使館に訓令を出すということではなし
に、国連が行うべき仕事でございますから、私どもとしたら、国連がこの問題を取り上げ
ていくということが極めて重要であるという認識を持っております。

言ってみれば、「国連がやればァ」に近い返答ではないだろうか。
この人はいま、
衆院憲法調査会の会長で、時事通信社のインタビューで、今年の四月にも同調査会がまとめようとしている最終報告書について、「最終報告では集団的自衛権のことを確認する。国連安保理決議があった場合の日本の協力は、自衛隊を派遣する方向になるのではないか」との見方を示した人である。

9条を空洞化させた日本の政治家たちが、「国際貢献」で野党に提起された努力すら怠ってきたこと、そしてにもかかわらず今、「国際貢献」を口実に、改憲を呼号している。




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