「騒音のたらい回し」ではない形で--岩国市長

岩国市長・井原 勝介氏

  滑走路が沖合1キロに移り、現状の騒音被害が軽減されたとしても、住宅地に近
い場所を米軍機が旋回することには変わりはない。騒音被害は必ずある。それがNL
Pとなればなおさらだ。

  市内の商工業者の一部には、NLPを誘致する代わりに、地域振興策を国に求め
ようという動きがある。しかし、こうした意見が市民の意見の多数ではないし、市の
意見でもない。
 
  住宅が密集する厚木基地で空母艦載機が訓練をするということが適当ではなく、
周辺住民が苦労されていることもわかっている。どこかに移転すべきだというのもそ
うかもしれない。だからといって、「訓練は岩国で」というわけにはいかない。迷惑
施設は、住民への影響がないところに移すのが基本だ。
 
  国が、厚木基地の機能を岩国基地に移転しようと本気で考えているとは思わな
い。しかし、厚木基地問題の解決を本気で考えているのなら、「騒音のたらい回し」
ではない形で、国の責任を果たしてもらいたい。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news02.asp?c=5&kiji=924

企画特集1

[同盟のはざまで 米軍再編の現場から]

A厚木移転構想 3氏の見方
(概略です、全文をご覧下さいーー引用者)

衆院議員・甘利 明氏 

  日米安保条約に従って日本が基地を提供するという前提に立ち、負担を国内で分
かち合おうとする点で、今回の構想自体は理解できる。
  
  そもそも厚木基地は、夜間発着訓練(NLP)に一番適さない場所だ。住宅密地
で訓練をすれば、騒音だけでなく、事故の危険性という点でも周辺住民に精神的苦
痛を与えることになる。米軍にとってみても、暗い洋上に浮かぶ空母を想定して着艦
訓練をするのに、夜遅くまで基地周辺に明かりがついていては、訓練にならないだろ
う。

 第3次厚木基地騒音訴訟原告団長・真屋 求氏

  厚木基地周辺住民は爆音直下に住み、40年以上騒音反対を訴え続けてきた。日
米両政府が住宅密集地の中に基地を置くことの限界に気付いたとするならば、われわ
れや地元自治体の運動の成果であり、今回の移転構想自体は評価したい。

  そもそも厚木基地は矛盾を抱えている。まず厚木基地での訓練は、国民の生命と
財産を守るために実施されているはずなのに、現実には150万人とも言われる周辺
住民が過酷な爆音と墜落の恐怖におびえ、生命と財産を脅かされている。

  次にカネ。米軍が住宅密集地で爆音をまき散らすため、国は住宅防音工事を実施
している。その額5千億円以上とも聞く。それでも騒音は消えない。だから裁判に訴
え、判決も国に損害賠償を命じる流れができつつあり、訴訟に加わる住民の輪も広が
りつつある。防衛予算を本来の目的と違うことに使ってまで厚木基地を存続させるこ
とは国益にかなうのか。






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